集中がしやすかったり、勉強がはかどる時間帯を知りたい方へ。
テストが近くなって勉強をしてみても、なかなか集中できないことってありますよね。
そんな場合は「集中しやすい時間帯」に勉強に取り組んで、少しずつ集中力を高めることから始めてみましょう!
そして、中学生が勉強に集中しやすい時間帯は「朝」です!
朝起きて学校に行くまでの時間帯を勉強に充てることで
- まず単語や語句などがどんどん覚えられて
- 朝だけでなく勉強の習慣が付いて
- どうしたら成績が上がるかが分かってきますよ!
もしかしたら朝と聞くだけでもう嫌になってしまうかもしれません。
でも、意外な発見があるかもしれません!
ということでひとまずこの記事を読んでメリットやおすすめを知ってみてください。
- おすすめの勉強時間帯は朝!
- 睡眠で脳がリフレッシュ → 一番効率的に脳がはたらく時間帯
- 朝に勉強をすると一日中勉強が頭に入ってきやすく(プライミング効果)
- 寝る前に、朝やる問題を準備しておくとさらに効果的
- やる気も集中力もアップし、暗記もスラスラできる
- 覚える仕組みや朝の脳の状態など科学的にも効果的
- 朝におすすめの勉強内容は場面によって違う
- 普段 → 軽い内容の勉強 → 継続して習慣に!
- テスト前の平日 → 前日に出来なかったものを解き直し
- テスト前の休日 → 朝の集中力を活かし難しい勉強に取り組む → 一日のやる気につなげる
contents
中学生の勉強におすすめの時間帯は朝!
朝は脳が一番効率的にはたらくため、勉強には最適です。
朝となると平日は慌ただしく、休日はゆっくりしたいものです。
しかし、テスト前や受験生となった場合には、朝の時間をどこまで勉強に使えるかで成績は大きく変わってきます。
そこまで言えてしまう朝の勉強のメリットは
- やる気も集中力もアップ
- スラスラ暗記できる
- 科学的にも朝の勉強は◎
などです。
結果だけ言われても信じられるはずはありませんよね。
詳しく解説しますので、一緒に見ていきましょう!
やる気も集中力もアップ!
朝は時間がないため集中ができ、それがやる気にもつながります。
朝が夕方や夜の時間帯と違うのは
- 時間が限られている
- 寝て体力を回復している
という点です。
そのため朝の勉強では
- ダラダラしている暇はなく、効率と集中力がアップ
- 睡眠によって脳もリフレッシュされている
となり、これだけでも濃い勉強ができそうですよね。
ただし、逆に考えれば
- 「時間がないから」勉強も十分にできないのではないか
- まだ起きたばかりで脳が働いていないのでは
とも言えてしまいます。
ここで重要なのは朝勉強ができるための準備でしょう。
まず、生き物は生き残るため、ストレスを避けるように出来ています。
勉強もストレスですよね。
そうなるとやらないでいい理由や方法を考えてしまうのですが、この「時間がないから」もストレスを避けるための当たり前の考えです。
では解決のためにどうすればいいか。
解決策は、自分の脳に考える間を与えずに勉強を始めてしまうことです!
それができるような準備として、次の日起きたらやる問題を、机の上に広げておきましょう!
始めてしまえばこちらの勝ちです。
朝の限られた時間が集中力を加速させてくれます。
実は人の脳は、「やる気がある→やる」ではなく「やる→やる気が出る」という仕組みでできています。
ストレスとなる勉強も始めてしまえば続けられるというわけです。
次に、「まだ起きたばかり」という問題ですが、こちらは
- 十分な睡眠をとる
- 前の日に寝る時間を前にずらす
- 朝日を浴びる(季節による)
- コーヒーや紅茶、緑茶などを飲む(カフェイン)
- 朝起きたら一口の水を飲む
などで対策できます。
この中で一番おすすめしたいのは、十分な睡眠をとることです。
理由としては、慣れと習慣が勉強を続けていくために効果的だからです。
寝不足や寝過ぎがなければ毎日同じように起きられますよね。
毎日元気に目を覚まして、毎日朝の勉強をして、毎日……という行動に体が慣れて、習慣になってくれるでしょう。
習慣になれば勉強も当たり前のことの一つとして、あまり気力も体力も使わずにできるようになり、続けられるようになりますよ。
●慣れの恐ろしさ!
- ダラダラする暇もなく、寝てリフレッシュした朝は勉強に最適
- しかし準備をしておかないと勉強が出来ないことも
- 前日の夜に朝勉強する問題を出しておく
- やらない理由を考える前に問題を始める
- 十分な時間が寝られる時間に寝て朝起きる→勉強するを習慣にする
- 朝は時間がないので集中力がアップ!
- 始めてしまえばやる気もアップ!
次は、朝の暗記勉強に関してお伝えします。
夜と同じくらい朝も大切なんですよね。
スラスラ暗記できる
寝る前に暗記勉強したものを朝のタイミングで思い出せばすぐ覚えられます。
「暗記ものは寝る前にやれ!」とよく言われますよね。
これは、寝ている間に記憶が整理され、脳に定着するとされているためです。
しかし暗記では、夜にやったことを朝に思い出すことも重要です!
勉強ではエビングハウスの忘却曲線というのが有名ですよね。
●エビングハウスの忘却曲線
- 記憶は時間とともに失われる
- 忘れる前に思い出すと忘れづらくなる(本当は復習にかかる時間が短くなる)
- ②を繰り返して忘れなくなったのが覚えた状態
というものです。
ということで、夜に覚えたものも思い出すことが大切で、寝てしばらく時間が経った朝はちょうどいいタイミングでしょう。
そして授業に出てきたときにもう一度思い出すことで、また強く覚えられるようになります。
朝の勉強で一度思い出しているので、かなりスラスラ、もう暗記パンかってくらい覚えられますよ!
しかしもし朝やらなかったことで忘れてしまったら……もう一度覚える勉強が必要になるので、効率は悪いですよね。
以上の理由などから朝の勉強では暗記がおすすめされることも多くなっています。
ただ「朝は数学の計算がいい」という考えがあることも確かです。
実際にはどちらもいいのですが、大切なのはバランスでしょう。
朝の勉強内容に関しては下でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
- 暗記は忘れる前に思い出すとできる
- 記憶が定着するのは夜寝ている間
- 朝のタイミングで記憶を確認するとほぼ覚えられる!
- 朝の勉強のおすすめの一つは暗記の確認
次は、科学的面での朝の勉強のメリットについてお伝えします。
科学的にも朝の勉強は◎
様々な研究結果からも朝の勉強は効果的であるとされています。
上のエビングハウスの忘却曲線も科学的な話でしたね。
その他では、
- 朝は脳が効率的はたらく(朝は脳のゴールデンタイム)
- 朝に勉強をすれば一日中勉強が頭に入りやすくなる(プライミング効果)
というものもあります。
朝が脳のゴールデンタイムだというのはよく聞きますね。
朝起きてからの3時間が脳が一番効率的にはたらいているということです。
理由は、一日の中でたくさん働いてきた脳は睡眠でリフレッシュされるため、新しい知識を受け取ったり、創造性を発揮するのに一番適しているのがこの時間なのだそうです。
確かに眠気と戦いながらの勉強ではうまくはいかないかもしれませんが、習慣になってくると朝は難しいものにも挑戦できる脳の状態に気がつくものです。
そして、プライミング効果については心理学の言葉で、人によっては科学とは違うものとされるかもしれません。
しかしここでは、研究して調べた結果ということで紹介させていただきます。
●プライミング効果
先の出来事が後の出来事に影響すること
勉強では、
- 一日の始まりの朝に勉強をすれば
- その日一日中勉強が頭に入ってきやすくなること
ということで、一日のはじめ方がとても大事だというわけですね。
夜に覚えたことを朝に確認するとよく覚えられる
朝は脳のゴールデンタイムで効率的な勉強ができる
朝に勉強をすると一日中勉強が頭に入ってきやすくなる
朝の一日の初めに勉強をするとパフォーマンスが上がる
勉強におすすめの時間帯は朝!まとめ
- 朝は時間が限られるのでダラダラせずに集中できる
- 集中して取り組むことでさらにやる気が引き出される
- 脳もリフレッシュされているので勉強の効率も上がっている
- 前の夜に準備をしておいて、起きたらすぐに勉強を始めるのがおすすめ
- 寝る前に覚えたことを朝に復習するとよく覚えられる
- 朝に勉強をするとその日一日中勉強が頭に入ってきやすくなる
勉強の効率がよくなり成績アップも期待できるので、朝の勉強をおすすめします。
「朝より夜のほうが集中できる」という方もいらっしゃると思います。
ただ、もしかしたら朝も集中できるかもしれません。
いいことは多いので、ぜひ試してみてください。
ちなみに習慣にするためには3週間続ければいいと言われます。
決して短い期間ではないので、できるだけ早いタイミングで挑戦してみましょう!
さてここからは朝の勉強では何をやればいいのか、その点を具体的に紹介していきます。
朝におすすめの勉強内容は場面で違います!
朝の勉強は一日の勉強に利用できます。日によって勉強内容を変えていきましょう。
朝は脳が活発に働き、様々な勉強が頭に入ってきやすくなっています。
うまく利用して効率的に勉強していきたいですよね。
そこでおすすめするのが
- 普段の勉強としてやる日(テスト前以外)
- テスト前で学校がある日(夕方や夜も勉強する時)
- テスト前で学校が休みの日(たくさん勉強したい時)
と場面によって分け、勉強する内容も変えていくことです。
これは「朝の勉強で何をやるか」というよりも「朝の勉強をどう生かしていくか」を考えた分けかたです。
それぞれについて具体的に紹介していきますね。
普段の勉強としてやる朝の勉強(テスト前以外)
毎日の勉強として朝の勉強をするときには、習慣にしていくことを目的にして、簡単に始められるものに取り組みましょう。
普段の勉強として朝の勉強をするときには、
- 英単語・社会などの暗記
- 計算や短い文章題
など、一つ一つが短い時間で終わるものの勉強をおすすめします。
目的はもちろん勉強ができるようになることです。
しかし、毎日取り組んで習慣にすることも目指したいので、
- 気楽に始められて
- 一つ一つに時間がかからず
- スッキリと終えられる
ものに取り組ましょう!
最初は「テスト前でもないのに朝から勉強している自分エライ!」そう思ってやってみてください。
これが習慣になれば成績にもいい影響が出てきますよ!
- 英単語や社会の暗記、計算問題などすぐにできるもの取り組む
- 目的は習慣にすることなので、始めやすく簡単に終えられるものから
テスト前で学校がある日(夕方や夜も勉強する時)
テスト前の平日は前の日に理解したことの確認、問題の解き直しをしましょう。
テストが近くなり、テスト勉強を始めた段階での平日の朝の勉強では
- 前の日に取り組んで出来なかった問題(できるようにしたい問題)
への取り組みをおすすめします。
勉強は「出来なかったものをできるようにすること」です。
なので初めてやるときはまだ出来なくても仕方なく、解説などで理解していくことがメインだと言えるでしょう。
ただ、一度やったものは次は解きたいですよね。
その確認を朝の勉強で取り組みましょう!
やったばかりで覚えていたからできてしまう、ということもあるかもしれません。
もちろん答えだけを覚えることは意味がありませんが、そのときに理由や解説などを思い出しながらやると、すごい理解が進むので覚えることもすばらしいことです。
また、たとえ前の日に理解出来なかったとしても、一晩寝てから取り組むと意外と分かったりするんですよね。
きっと一生懸命考えたものが、寝ている間に整理されてできるようになるんだと思っています。
- 前の日に出来なかったものの解き直しをやる
- 覚えていたとしても理由や解説も思い出す
- 理解できなかったものができる場合もある!
テスト前で学校が休みの日(たくさん勉強したい時)
テスト前の休日は一日のモチベーションのために、朝の勉強を利用することが大切です。
テスト前の休みの日は、できるだけやる気が長持ちしてほしいですよね。
そのためにも朝の勉強は重要です。
まずは上でも紹介したプライミング効果がありますね。
朝を勉強で始めればその日一日の脳は勉強モードとなってくれます。
テスト前の休日前だから、「夜遅くまで勉強して次の日は少しゆっくり起きる」は逆効果となってしまうので、要注意です!
そして具体的に取り組んでおきたい勉強内容は
- 文章が長い問題、大変そうな課題
です。
これには英語の長文や国語の文章題、社会の資料を含む問題や理科の説明の長い実験問題などが当たります。
理由は、大変そうな勉強は朝の一番やる気があるタイミングでやってしまいましょう!というものです。
脳がリフレッシュしており、テスト前でやる気もあるので、スムーズに始められますよ。
また、朝であっても休日であれば余裕もあるはずです。
少し時間はかかってしまうかもしれませんが、朝の一番やる気があるタイミングで大変な課題に取り組んでしまいましょう。
とはいえ、朝だけで大変そうな問題の全てを終えることは出来ません。
ここで大切なのは一日の勉強計画です。
休日の勉強の効率を上げるために計画的に朝の勉強を使っていきましょう!
ポイントは
- 朝を勉強で始めて、勉強モードの脳を作る
- 大変な勉強が大量に残らないように、朝のうちに一つは終えてしまう
- しばらく時間を空けて大変な勉強を配置していく
ことです。
たとえば
朝 | 理科の実験問題(説明が長くて大変) |
午前中 | 社会の暗記やワーク(覚えればいい問題) |
数学ワーク(計算する問題) | |
午後 | 英語ワークの長文問題(英文を読むのが大変) |
理科ワークの基本問題(難しくない問題) | |
夜 | 国語ワークの読解問題(読むのが大変) |
英語ワークの文法問題(ルールを確かめる問題) | |
数学ワークの文章題(理解するのが大変) | |
寝る前 | 英単語・漢字・社会の暗記学習 |
のように大変な勉強を、休憩の後などにバランスよく配置していくようにしましょう。
取り組むのが大変な勉強は、やる前からトレスですよね。
まずは朝の勉強で一つやってしまい、少しでも気持ちを楽にしていきましょう。
やる気の維持に役立ちますよ。
逆に一つ終わっているだけで、「次はコレもやってしまおう」と思えてくるのが人間です。
そのために、朝の勉強のメリットをうまく使っていってください。
- 大変そうな勉強や問題に取り組む
- 残りの一日の勉強を少しでも楽にして、やる気につなげる
- 一日の勉強計画を考えて朝の勉強を決める
まとめ
●中学生の勉強の時間帯は朝がおすすめ!まとめ
- おすすめの勉強時間帯は朝!
- 睡眠で脳がリフレッシュ → 一番効率的に脳がはたらく時間帯
- 朝に勉強をすると一日中勉強が頭に入ってきやすく(プライミング効果)
- 寝る前に、朝やる問題を準備しておくとさらに効果的
- やる気も集中力もアップし、暗記もスラスラできる
- 覚える仕組みや朝の脳の状態など科学的にも効果的
- 朝におすすめの勉強内容は場面によって違う
- 普段 → 軽い内容の勉強 → 継続して習慣に!
- テスト前の平日 → 前日に出来なかったものを解き直し
- テスト前の休日 → 朝の集中力を活かし難しい勉強に取り組む → 一日のやる気につなげる
いかがでしょうか。
今回は中学生におすすめしたい勉強の時間帯が朝である理由を紹介させていただきました。
勉強面で一日の時間を有効に使いたい方は朝の勉強を取り入れてみてください。
できれば明日から!と言いたいところですが、しっかりとした睡眠や生活リズムも重要です。
勉強も含めた時間の計画を立てて、できるだけ早いタイミングで始めてみてください。