大学入試

大学入試での英語民間試験の導入は延期!英検はキャンセルしていいの?

【追記】

英検2020 1day S-CBTの予約に関して、キャンセルした場合の返金は3,000円がそのまま返金されることが発表されました。

以前に伝えられていた金融機関への手数料などは上乗せせずに返金されるということです。

  • キャンセル受付期間:2019年12月3日(火)16:30〜24日(水)17:00
  • 受付サイト:英検2020 1 day S-CBT

また以下のページ(PDF)で会場ごとの日程も発表されています。キャンセルせずに受験予定の場合はご確認ください。また、追加申し込み(予約)もされることになりました。

  • 追加申込受付期間:2019年12月3日(火)16:30〜24日(水)12:00
  • 料金は特別価格(「2.英検の予約はキャンセルしていいの?」に記載)

>> 2020年度「英検2020 1 day S-CBT」の対応につきまして


【追記】

キャンセルに関わる返金申請の期間については、決定ではありませんが2019年11月27日(水)〜12月20日(金)を予定していると発表されています。

大学入学共通テストの記述問題はなくなる?となると入試は変わらない?【追記】 大学入学共通テストの、数学・国語での記述問題も見送りになると報道されています。先日も同様の報道があり、萩生田大臣は「そん...

【追記】

英検2020 1day S-CBTの返金申請期間がいったん延期となっています。時期や手数料等は速やかにウェブサイトで発表されるということです。

>> 「英検2020 1 day S-CBT(以下、S-CBT)」 返金申込受付期間 一旦延期のお知らせ


2021年度からの大学入学共通テストでの英語民間試験の利用が延期となりました!つまり大学入試の英語は大学入学共通テスト(今までのセンター試験)と各大学での個別試験(2次試験)で行われることになります。

これにより大学入学共通テストの英語成績提供システムに関わる共通IDの発行はされなくなりました。

Mr.シロ
Mr.シロ
共通ID発行期間が迫り、先日は英語民間試験の一つのGTECが概要を発表していました。「『延期ありえない』by自民党有力者」なんて記事もあったくらいで覚悟していたのですが、最後の最後にどんでん返しですね。

>> 【英語民間試験】「延期ありえない」 自民党有力者ら見通し | 教育新聞

英語民間試験導入の延期の理由

英語民間試験の活用に必要となる共通ID発行の申込期間開始日の当日に発表になった実施延期ですが、その理由

「自信を持って受験生に薦められるシステムになっていない」

引用:英語民間検定試験の導入見送り 2020年度、大学入学共通テスト | 学校・教育,政治・行政 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE

「各団体にお願いするしかないという構造に問題があった。会場確保を団体任せにしたのも反省している。国が制度を変えて実施するなら、文科省の責任で確保するべきだった」

引用:東京新聞:英語民間試験見送り 大学共通テスト 24年度実施検討:社会(TOKYO Web)

というのが萩生田光一文部科学相の言葉です。

 

振り返ると問題点は、システム的なものも含めて

  • 住んでいる地域により受験のチャンスが異なること
  • 受験1回ごとの料金が高いこと
  • 異なる試験の結果をどう比べるのか

などの問題がありました。

公平であるべき大学入試で、公平にならない可能性が高かったというのが大きな原因でしょう。経済格特に経済格差による不公平感が強く、これまでのセンター試験は9教科で18,800円であったことに対して、英検準1級では9,800円、3級でも5,800円となっています。ルールでは2回までの成績しか成績提供システムに使えないことになっていますが、受験回数そのものは限られていません。余裕がある場合は事前に複数回受験した上でシステムを使うこともできました。…これに加えて大臣の「身の丈」発言が多くの誤解を生んでしまったことも事実です。これも延期に影響したのかもしれませんね。

そもそも英語民間試験が導入される理由は?

問題山積の大学入学共通テストへの英語民間試験の導入ですが、どうして始めようとしているのかを確認します。

高大接続改革

英語民間試験の導入は、大学入学共通テストの改革の一つです。

まず、なぜ大学入学共通テストが変更になるのかを確認します。

変更の背景
  • 社会が大きく変化している
  • 日本の国際的な存在感の低下
  • 技術の発展(AIなど)により多くの職業がなくなる
  • 少子高齢化の進行

必要とされること

知識・技能と思考力・判断力・表現力をバランス良く育むこと

そのためにはそのためには教育を変える必要がある

「大学入試が変わらないと高校教育が変わらない」

ということで、教育を変えるために大学入試から変更することになりました。そして大学入試で新しい時代に必要とされる技能を評価していくようにすることを高大接続改革といいます。

>> 新テスト(「大学入学共通テスト)の実施等に向けた当センターの取組みについて

センターでは対応できないので民間試験に頼ろう

高大接続改革の中で日本の英語教育も改革しなければいけないとなりました。その結果これまでのリーディング中心の試験方法を「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を評価する方法に変えるべきだという結論になっています。

しかし、この4技能を評価するノウハウは民間試験を行う企業の方がしっかりしているということで民間試験を活用することになったということです。

当初の計画
受験期日2023年度まで2024年度以降
民間試験(4技能)4月〜12月両方受験することになる一本化?
共通テスト(2技能)年明け1月なくなる?

いつから英語民間試験が導入されるか

大学入学共通テストへの英語民間試験の利用開始は2024年を目指しているということです。つまり2019年度の中学1年生からの学年になります!

もともとこの2024年度は大学入学共通テストでの英語のテストを民間試験に一本化する予定の時期です。併用の期間がなくいきなり変わることへの批判は出るかもしれませんが、文部科学省は今後1年間を書けて具体策を検討していくということです。

2024年からの新たな英語試験の導入に向け、「皆さまが安心して、受験に臨むことができる仕組みを構築していくことをお約束します」と説明した。

引用:速報【英語民間試験】萩生田文科相、来年度導入の見送り表明 | 教育新聞

Mr.シロ
Mr.シロ

今後1年かけて具体策を検討する必要があって、しかも実施目標は5年後の課題を強行してたかと思うと…ホント助かりましたよね。

英検の予約はキャンセルしていいのか

【追記】

英検2020 1day S-CBTの予約申込をしていた方は、特別価格での受験ができると発表がありました。

特別価格通常価格従来型の英検
(本会場)
準1級6,9009,8007,600
2級5,9007,5006,500
準2級5,4006,9005,900
3級5,3005,8004,900

会場は47都道府県の101エリアを予定しているということです。

発表された資料(下記リンク先)に、会場マッピングも掲載されています。

実施日程は精査中ということです。

>> 「S-CBT」に関する英検協会の今後の対応についての決定事項(一部)のお知らせ


【追記】

英検2020 1day S-CBTの返金申請期間がいったん延期となっています。時期や手数料等は速やかにウェブサイトで発表されるということです。

>> 「英検2020 1 day S-CBT(以下、S-CBT)」 返金申込受付期間 一旦延期のお知らせ


英検も含めた英語の民間試験が2020年度の大学入学共通テストで活用されない方針が決まったことで、すでに英検に予約申込をしていた場合にはキャンセルしていいのかという問題が出てきます。

ちなみに英検2020 1 day S-CBTの予約申込期間は2019年11月11日(月)の17時までです。この予約申込には受験費用の1部として3000円がかかりますが、この返金申請期間も11月11日(月)の17:00までです。

【追記】

返金申請期間については、決定ではありませんが2019年11月27日(水)〜12月20日(金)を予定していると発表されています。

>> 「S-CBT」に関する英検協会の今後の対応についての決定事項(一部)のお知らせ


キャンセルすることのデメリットを考えると、もし志望する大学が英検の成績を要求しており、提出期限が早めである場合にギリギリか間に合わなくなってしまうことが挙げられます。

従来型の英検は毎年度、6月・10月・1月に実施されます。2次試験は約1ヶ月後で、合格の確定までさらに1週間程度かかります。そして、合格証書等の受け取りまでにはさらに1週間程かかります。つまり証明書等の提出が必要になった場合には2ヶ月はほしいという計算になります。

英検CBTは4月から毎月実施されますが、会場が狭いこともあって希望の日時に受けられるかが分かりません。

ということで、受験に英検が必要な場合には英検2020 1 day S-CBTで受けてしまったほうが安心と言えるでしょう。逆に、英検は一切必要ないと分かっていれば、ここから再び「やっぱり大学入学共通テストに英検を使います」とはなるはずはないのでキャンセルしてしまって問題ないでしょう。

大学入試 共通テスト記述式見送りの理由は?延期ではなく白紙2021年1月からの大学入学共通テストの国語と数学で予定されていた記述式問題の導入が見送られることになりました!英語民間試験導入の延期も...

英検は実施に向けて整備を進めてました!

共通IDの申込み期間に向けて英検協会もたくさんの情報を出し、理解を求めていました。

予約に基づいてかなり準備している様子が分かりますが、共通IDの利用開始が延期となったことで受験率は下がるでしょう。急ぎすぎていたといえばそうなのかもしれませんが、2021年度開始が決まっていた中で延期はしないという態度もありました。具体的な方法や問題点の解決の目処が立ってから動き出すような順序が必要だったのかもしれません。

報道されている延期に対してのコメント

延期を求める声があったとはいえ、急な判断で批判が出ることは仕方がないことです。報道されている延期に対する意見を見ていきます。

英語民間試験の導入を主導してきた柴山昌彦前文科相は部会でこう語った。「すでに大学の3割が民間の試験を使っており、今回の導入によってさらに3割増える。受験生にとってはありがたい制度設計だ」と効果を強調。導入に向けた準備が遅れていることは認めた上で「徐々にそれも改善している。47都道府県で民間試験をできるようになっている」と主張した。

引用:英語試験延期で自民に賛否 「身の丈」発言の萩生田氏に怒りの声も - 産経ニュース

下村博文選対委員長も「クリアしなければいけない問題はあるが、パーフェクトを求めていたらやれない」と指摘。すでに準備を進めてきた受験生のため、大学入試センターが一元管理する現在の制度を見直し、各大学による民間英語試験の導入を国が私学助成金などで支援する代替案を示した。

引用:英語試験延期で自民に賛否 「身の丈」発言の萩生田氏に怒りの声も - 産経ニュース

進めてきた側からは当然延期を批判する声が上がっていますね。

立憲・枝野幸男代表(発言録)
英語(の大学入学共通テストで活用する民間)試験の問題については、「身の丈」発言が出る前から、地道に文部科学委員会などで厳しく指摘してくれた(野党議員の)仲間がいる。高校生をはじめ、全国から多くのみなさんが声を上げてくれた。有権者がしっかり声を上げれば、政治が動く。(政府が民間試験の2020年度の実施見送りを決めたことで)民主主義の本来の姿を久々に取り戻すことができた。

引用:英語試験延期「声上げれば政治動く、民主主義だ」枝野氏:朝日新聞デジタル

逆に与党外からは判断は当然で、政権を批判するような表現もされています。

ところで英検などの英語民間試験団体からはどんなプレスが出されるのでしょうか。

Mr.シロ
Mr.シロ
もう一度受験戦略の立て直しとなるわけですね。各大学のホームページなどを確認して練り直しましょう!
RELATED POST